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お葬式の流れ完全ガイド|逝去から四十九日までの全手順

大切な方が亡くなったとき、悲しみの中で葬儀の準備を進めるのは大きな負担です。本ガイドでは、逝去直後の対応から搬送・安置、葬儀社との打ち合わせ、通夜・告別式、火葬、初七日・四十九日・納骨まで、お葬式の流れを時系列で網羅的に解説します。各段階の所要時間・費用の目安、喪主の役割、参列者対応のポイントまでまとめているので、はじめて喪主を務める方でも全体像を把握できます。

目次

お葬式全体の流れと所要日数

一般的な仏式葬儀は、逝去から火葬まで2〜3日かけて行われます。1日目に逝去・搬送・安置・葬儀社との打ち合わせ、2日目に通夜、3日目に告別式・出棺・火葬・初七日という流れが標準です。ただし火葬場の空き状況や友引を避ける慣習により、数日待つこともあります。家族葬・一日葬・直葬では日程が短縮されます。

葬儀形式による流れの違い

  • 一般葬・家族葬:通夜(1日目夜)→告別式・火葬(2日目)の2日間が基本
  • 一日葬:通夜を省略し、告別式・火葬を1日で実施
  • 直葬・火葬式:通夜・告別式を行わず、安置後そのまま火葬

形式ごとの費用相場や選び方は葬儀費用の完全ガイドで詳しく解説しています。

逝去直後にやるべきこと

1. 死亡診断書を受け取る

病院で亡くなった場合は担当医が死亡診断書を発行します。自宅や外出先で亡くなった場合は、かかりつけ医に連絡するか、警察に連絡して検視を経たうえで死体検案書が発行されます。死亡診断書は死亡届の提出や各種手続きに必須となるため、複数枚コピーを取っておきましょう。

2. 葬儀社へ連絡し搬送を依頼する

病院では数時間以内の退院(遺体の搬送)を求められることが多く、すぐに葬儀社へ連絡する必要があります。このとき病院から紹介された葬儀社にそのまま依頼すると、相場より20〜40万円高くなるケースがあります。可能であれば生前に複数社を比較し、依頼先を決めておくのが理想です。搬送だけ依頼し、葬儀本体は改めて検討することも可能です。

3. 親族・関係者へ訃報を伝える

まずは近親者に連絡し、その後、故人と親しかった友人・知人・勤務先・町内会などへ順次伝えます。この段階では「亡くなった事実」と「詳細は追って連絡する」旨だけ伝えれば十分です。葬儀の日程・場所が決まってから改めて正式な訃報を出します。

遺体の搬送と安置

搬送の流れ

葬儀社の寝台車が病院に到着したら、遺体を自宅または安置施設へ搬送します。自宅安置が難しい場合は、葬儀社の霊安室や民間の安置施設を利用します。搬送費は10kmまで1〜2万円程度が相場で、距離に応じて加算されます。

安置中のドライアイス・付き添い

安置中は遺体の腐敗を防ぐためドライアイスを使用します。費用は1日あたり1万円前後です。安置期間は火葬までの日数に応じて変わり、友引や火葬場の混雑により延びることもあります。自宅安置の場合は線香を絶やさないようにし、枕飾り(枕元の供物・燭台)を整えます。

葬儀社との打ち合わせ

打ち合わせで決めること

安置が済んだら、葬儀社の担当者と葬儀内容を打ち合わせます。主に以下を決定します。

  • 葬儀形式:一般葬・家族葬・一日葬・直葬のいずれか
  • 日程:通夜・告別式・火葬の日時(火葬場の予約状況に左右される)
  • 式場:自宅・寺院・斎場・公営斎場など
  • 規模:参列者数の見込み(料理・返礼品の数に影響)
  • 祭壇・棺・遺影:グレードと予算
  • 宗教者の手配:菩提寺がある場合は連絡、なければ葬儀社が紹介

見積書を必ず確認する

打ち合わせの際は、必ず総額の見積書を書面で受け取りましょう。「基本料金に含まれるもの」「追加料金が発生する条件」「参列者数の増減による変動費」を確認することがトラブル防止の鍵です。見積もりの内訳の見方は葬儀費用の完全ガイドで詳しく解説しています。

納棺の儀

納棺は、遺体を清めて死装束を整え、棺に納める儀式です。通夜の前に近親者が立ち会って行います。湯灌(ゆかん:遺体を入浴させ清める儀式)を行う場合は別途5〜10万円程度かかります。故人の愛用品や手紙を棺に納めることもできますが、燃えない素材(金属・ガラス・分厚い本など)は火葬の妨げになるため避けます。

通夜の流れ

通夜の一般的なタイムテーブル

通夜は夕方18時頃から始まり、1〜2時間で終了するのが一般的です。

  • 17:00頃 受付開始・参列者の案内
  • 18:00頃 読経開始・焼香
  • 19:00頃 喪主挨拶・通夜振る舞いへ案内
  • 19:30頃 通夜振る舞い(参列者への飲食接待)
  • 21:00頃 散会

喪主・遺族の役割

喪主は参列者への対応、僧侶への挨拶、通夜振る舞いでの謝辞を担当します。受付・会計・案内などは親族や知人に依頼するとスムーズです。近年は通夜振る舞いを省略する家族葬も増えています。

通夜での焼香の作法

焼香は故人への弔意を表す大切な作法です。一般的には抹香を額の高さまで押しいただき、香炉にくべます。回数は宗派により1〜3回と異なりますが、参列者が多い場合は1回で問題ありません。数珠は左手に持ちます。

告別式・葬儀の流れ

告別式のタイムテーブル

告別式は通夜の翌日、午前10時〜11時頃から行われるのが一般的です。

  • 10:00 開式・読経
  • 10:30 弔辞・弔電の紹介
  • 10:45 焼香(喪主→遺族→親族→一般参列者の順)
  • 11:00 閉式
  • 11:15 お別れの儀(棺に生花を納める)
  • 11:30 出棺・喪主挨拶

お別れの儀と出棺

閉式後、棺の蓋を開けて故人と最後の対面をし、祭壇の生花を棺に納める「お別れの儀」を行います。その後、棺を霊柩車に乗せて火葬場へ向かいます。出棺前には喪主が参列者に向けて挨拶(会葬御礼)を述べます。挨拶は2〜3分程度、故人への感謝と参列への御礼を簡潔に伝えれば十分です。

火葬の流れ

火葬場での手順

火葬場に到着したら、火葬許可証を提出し、炉前で僧侶の読経・焼香の後、最後のお別れをして火葬を行います。火葬には1〜2時間かかり、その間は控室で待機します。火葬中に精進落とし(後述)を行うこともあります。

収骨(骨上げ)

火葬が終わると、遺族・親族が箸で遺骨を骨壷に納める「収骨(骨上げ)」を行います。二人一組で一つの骨を拾う「箸渡し」は、故人をあの世へ橋渡しする意味があります。東日本では全身の骨を収める「全収骨」、西日本では一部を収める「部分収骨」が一般的です。

火葬許可証と埋葬許可証

火葬には市区町村が発行する火葬許可証が必要で、死亡届の提出時に受け取ります。火葬後、火葬済印が押された書類が「埋葬許可証」となり、納骨の際に必要です。紛失しないよう骨壷の箱に入れて保管しましょう。

初七日法要と精進落とし

繰り上げ初七日

本来、初七日は逝去から7日目に行う法要ですが、遠方の親族が再び集まる負担を考慮し、近年は告別式・火葬当日に繰り上げて行う「繰り上げ初七日」が主流です。火葬後または告別式の読経時に併せて実施します。

精進落とし

精進落としは、初七日法要の後に僧侶や参列者をもてなす会食です。喪主が献杯の挨拶を行い、故人を偲びながら食事をします。一人あたり3,000〜6,000円程度の料理が用意されます。これをもって一連の葬儀は終了となります。

四十九日法要と納骨

四十九日法要とは

四十九日は、故人の魂が次の世へ旅立つとされる仏教の重要な節目です。この日に親族が集まり、僧侶の読経・焼香を行う「四十九日法要」を営みます。会場は自宅・寺院・斎場などで、法要後に会食を行うのが一般的です。この日に併せて納骨を行うことが多くなっています。

本位牌と仏壇の準備

葬儀で使った白木位牌は仮の位牌です。四十九日までに塗りの本位牌を仏具店で作成し、開眼供養(魂入れ)を行います。仏壇がない場合は、このタイミングで用意することが多いです。本位牌の作成には2週間程度かかるため、早めに手配しましょう。

納骨の流れ

納骨は、遺骨をお墓・納骨堂に納める儀式です。四十九日法要に合わせて行うのが一般的ですが、一周忌や三回忌まで自宅で保管しても問題ありません。納骨には埋葬許可証・墓地使用許可証・印鑑が必要です。お墓がない場合は、永代供養・樹木葬・散骨などの選択肢もあります。

葬儀後に必要な各種手続き

速やかに行う手続き

  • 死亡届の提出:死亡から7日以内に市区町村へ
  • 世帯主変更届:14日以内
  • 健康保険・年金の資格喪失手続き
  • 公共料金・各種契約の名義変更・解約

給付金・還付の申請

国民健康保険の葬祭費(東京23区は7万円)、健康保険の埋葬料(5万円)など、申請しないと受け取れない給付金があります。申請期限は多くが2年以内です。詳細は葬儀費用の完全ガイドの補助金・給付金の章で解説しています。

相続関連の手続き

相続放棄は3ヶ月以内、所得税の準確定申告は4ヶ月以内、相続税の申告・納付は10ヶ月以内が期限です。葬儀費用は相続税の債務控除の対象になるため、領収書は必ず保管してください。

喪主の役割と挨拶のポイント

喪主が担う主な役割

  • 葬儀社との打ち合わせ・最終決定
  • 菩提寺・僧侶への連絡と対応
  • 通夜・告別式・出棺での挨拶
  • 参列者・弔問客への対応
  • 葬儀費用の支払い
  • 葬儀後の法要・手続きの手配

挨拶の基本構成

喪主の挨拶は「参列への御礼」「故人への思い・生前の感謝」「今後の支援のお願い」の3点を簡潔にまとめます。長くなりすぎず2〜3分が目安です。緊張で言葉に詰まっても問題ありません。誠意が伝わることが最も大切です。

お葬式の流れに関するよくある質問

Q1. 逝去から火葬まで何日かかりますか?

一般的には2〜3日です。ただし火葬場の予約状況や、友引を避ける慣習により、数日待つ場合もあります。年末年始や大安・友引が重なる時期は特に混み合います。

Q2. 友引に葬儀を避ける理由は?

「友引」は「友を引く(あの世へ連れて行く)」という語呂合わせから、火葬を避ける慣習があります。多くの火葬場が友引を休業日にしているため、実務的にも友引の火葬は難しくなっています。通夜は友引でも問題ありません。

Q3. 家族葬でも初七日や四十九日は必要ですか?

家族葬でも、繰り上げ初七日・四十九日法要は通常どおり行うのが一般的です。規模が小さいだけで、法要そのものを省略するわけではありません。ただし家族の意向で簡略化することも可能です。

Q4. 喪主は誰が務めるべきですか?

配偶者が務めるのが一般的で、配偶者がいない場合は長男・長女など故人に最も近い親族が務めます。法的な決まりはなく、故人との関係性や家庭の事情で柔軟に決めて構いません。

Q5. 葬儀の日程は喪主が自由に決められますか?

完全には自由になりません。火葬場の空き状況、僧侶の都合、友引などの制約があるため、葬儀社と相談しながら決定します。特に都市部では火葬場の予約が取りにくく、希望日に行えないこともあります。

参列者として知っておきたい弔問のマナー

香典の金額相場

香典の金額は故人との関係性によって異なります。一般的な相場は、勤務先の同僚・友人で5,000円、上司・恩師で5,000〜1万円、親戚で1〜3万円、両親・兄弟など近親者で3〜10万円です。新札は「準備していた」印象を与えるため避け、使い古した札を用います。表書きは仏式なら「御霊前」「御香典」、四十九日以降は「御仏前」とします。

服装と持ち物

通夜・告別式とも、男性はブラックスーツに黒ネクタイ、女性は黒のワンピースやアンサンブルが基本です。光沢のある素材・派手なアクセサリーは避け、結婚指輪以外の装飾品は控えます。数珠・袱紗(ふくさ)に包んだ香典・ハンカチを持参しましょう。

弔問・参列時の振る舞い

受付では「この度はご愁傷さまです」と一礼し、記帳のうえ香典を渡します。長居は遺族の負担になるため、焼香と挨拶を済ませたら速やかに退席するのがマナーです。遺族に対して死因を詳しく尋ねることは避けましょう。

事前準備で葬儀当日の負担を減らす

お葬式は、逝去直後の限られた時間の中で多くの判断を迫られます。冷静な判断が難しい状況で複数社を比較する余裕はなく、結果として割高な葬儀社に依頼してしまうケースが少なくありません。生前に葬儀社を比較・決定し、希望する形式や予算をエンディングノートに残しておくことで、当日の精神的・経済的な負担を大きく減らせます。

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掲載情報の一部参照元:葬儀の口コミ