飲食店の事業計画書の書き方|融資が通るテンプレと例

📌 この記事でわかること
  • 飲食店の事業計画書に書くべき項目
  • 融資審査が通りやすい事業計画書のポイント
  • 説得力のある数字計画の立て方
目次
  1. 事業計画書はなぜ重要か
  2. 事業計画書に書くべき項目
  3. 融資が通る事業計画書の3つのポイント
  4. 売上予測の立て方
  5. よくある失敗
  6. よくある質問

飲食店の開業で融資を受けるなら、事業計画書は避けて通れません。事業計画書は、金融機関に「この店は成功する」と納得してもらうための最重要書類です。逆に言えば、ここをしっかり作り込めば、融資審査の通過率が大きく上がります。本記事では、融資が通りやすい飲食店の事業計画書の書き方を、項目ごとに具体的に解説します。

1. 事業計画書はなぜ重要か

事業計画書は、単なる申請書類ではありません。金融機関が「貸したお金がきちんと返ってくるか」を判断する根拠です。同時に、自分自身の事業を客観的に見つめ直し、成功の可能性を高めるツールでもあります。曖昧な計画では融資は通りませんし、開業後の経営も不安定になります。

2. 事業計画書に書くべき項目

項目 内容
創業の動機 なぜこの店を始めるのか、熱意と理由
事業内容・コンセプト 業態・ターゲット・提供価値
経営者の経歴 業界経験・スキル・実績
取扱商品・サービス メニュー・価格帯・強み
市場・競合分析 立地の特性・競合状況
資金計画 必要資金と調達方法の内訳
売上・収支計画 売上予測・経費・利益の見通し

3. 融資が通る事業計画書の3つのポイント

① 数字に根拠を持たせる

「売上月300万円」と書くだけでは不十分です。「席数20席 × 回転1.5回 × 客単価3,000円 × 営業日数」のように、根拠を示すことが重要です。

② 自己資金と返済計画を明確に

自己資金がいくらあり、毎月いくら返済できるかを具体的に示します。無理のない返済計画が信頼につながります。

③ 経営者の本気度・適性を伝える

業界経験や、なぜ成功できるのかを自分の言葉で語ります。熱意と準備の深さが審査官に伝わります。

💡 初期費用を抑える計画は審査で有利
居抜き物件や中古設備で初期費用を抑える計画は、「自己資金で十分まかなえる」「返済負担が軽い」と評価され、融資審査でプラスに働きます。現実的でコストを抑えた計画が、通過率を高めます。

4. 売上予測の立て方

売上予測は、事業計画書の核心です。次の式で根拠を持って算出しましょう。

要素
席数 20席
回転数 ランチ1.5回・ディナー1回
客単価 ランチ1,000円・ディナー3,500円
営業日数 月25日

これらを掛け合わせ、現実的な数字を出します。楽観的すぎる予測は審査官に見抜かれるため、控えめで堅実な数字にすることが大切です。

5. よくある失敗

  • 売上予測が楽観的すぎる:根拠のない高い数字は信頼を失う
  • 数字に根拠がない:計算式を示さないと説得力がない
  • コンセプトが曖昧:ターゲットと強みが不明確
  • 自己資金が少なすぎる:本気度を疑われる

6. よくある質問

Q. 事業計画書のテンプレートはありますか?

A. 日本政策金融公庫の「創業計画書」のフォーマットが代表的です。これに沿って、自分の言葉で具体的に埋めていきましょう。

Q. 事業計画書は自分で作るべきですか?

A. 基本は自分で作るべきです。面談で内容を自分の言葉で説明できることが重要だからです。不安な場合は専門家のアドバイスを受けながら作成しましょう。

収支計画の立て方

売上予測ができたら、次は収支計画です。売上から経費を差し引いて、利益が出る構造になっているかを示します。金融機関は「返済できる利益が残るか」を重視します。

項目 目安(売上比)
食材費(原価) 30%前後
人件費 30%前後
家賃 10%以下
その他経費 15%前後
利益 10〜15%

このバランスが取れていれば、健全な収支計画です。特にFL比率(食材費+人件費)が60%以下に収まっているかが、利益を残せるかの目安になります。借入金の返済額も、この利益から無理なく返せる範囲に収めることが重要です。

融資面談での伝え方

事業計画書を提出した後は、面談があります。面談では、書類の内容を自分の言葉で語れることが重要です。次の点を意識しましょう。

  • 数字の根拠を説明できる:なぜその売上・利益になるのかを語る
  • 熱意を伝える:なぜこの事業をやりたいのかを率直に
  • リスクへの備えを示す:うまくいかない場合の対策も考えている
  • 誠実に答える:わからないことは正直に、ごまかさない

面談官は、計画の精度だけでなく、経営者としての適性も見ています。準備した数字を暗記するのではなく、その背景にある考えを自分の言葉で語れるようにしておきましょう。

事業計画書は開業後も役立つ

事業計画書は、融資のためだけのものではありません。開業後も、経営の「地図」として役立ちます。計画と実績を照らし合わせれば、「予測より売上が低いのはなぜか」「経費が想定を超えていないか」といった課題が見えてきます。計画があるからこそ、ズレに早く気づき、軌道修正ができるのです。だからこそ、事業計画書は「通すため」だけに作るのではなく、自分が本当に実現したい店の設計図として、真剣に作り込む価値があります。しっかりした計画は、融資の通過率を高めるだけでなく、開業後の経営を支える土台になります。物件選びや初期費用の見積もりは、事業計画の前提となる重要な要素です。テンポスでは、コストを抑えた現実的な開業プランづくりを、物件と設備の両面から無料でサポートしています。

Q. 自己資金はいくらあれば融資審査に有利ですか?

A. 一般的に、開業資金総額の3分の1程度が理想とされます。自己資金が多いほど本気度と計画性が評価され、審査で有利になります。コツコツ貯めた履歴が通帳で確認できると、さらに信頼度が高まります。

Q. 売上予測はどれくらい控えめにすべきですか?

A. 「最大限うまくいった場合」ではなく「平均的・現実的なケース」で見積もるのが基本です。さらに、売上が予測を2〜3割下回っても返済できる計画になっていれば、より堅実と評価されます。楽観的な数字は審査官に見抜かれ、かえって信頼を失うため注意しましょう。

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