飲食店開業に必要な資格・許可・届出の完全ガイド

📌 この記事でわかること
  • 飲食店開業に必要な資格と許可・届出の全体像
  • 各種届出の申請先・タイミング・注意点
  • 準備で失敗しないためのスケジュールとチェックリスト
目次
  1. 飲食店開業に必要な資格
  2. 必要な許可・届出一覧
  3. 営業許可取得の流れ
  4. 業態別に追加で必要な手続き
  5. 準備スケジュールの目安
  6. よくある質問

飲食店を開業するには、いくつかの資格と許可・届出が法律で義務付けられています。これらを知らずに準備を進めると、「開店直前に許可が下りず延期」「無届けで営業して罰則」といったトラブルにつながりかねません。本記事では、飲食店開業に必要な資格・許可・届出を、申請先やタイミングまで含めて網羅的に解説します。開業を考え始めた方は、まずこの全体像を押さえておきましょう。

1. 飲食店開業に必要な資格

飲食店の開業で必須となる資格は、主に2つです。いずれも比較的取得しやすいものですが、開店までに必ず揃えておく必要があります。

食品衛生責任者

すべての飲食店に、各店舗1名以上の配置が義務付けられています。各都道府県の食品衛生協会が実施する講習(1日・約6時間)を受講すれば取得できます。調理師や栄養士の資格を持つ人は講習が免除されます。

防火管理者

収容人数が30人以上の店舗では、防火管理者の選任が必要です。店舗の規模により「甲種」「乙種」に分かれ、それぞれ講習を受けて取得します。小規模店では不要な場合もあります。

2. 必要な許可・届出一覧

資格に加えて、行政機関への許可申請・届出が必要です。代表的なものを整理しました。

手続き 申請先 必要な場合
飲食店営業許可 保健所 すべての飲食店
防火管理者選任届 消防署 収容30人以上
火を使用する設備等の設置届 消防署 厨房設備設置時
深夜酒類提供飲食店営業届 警察署 深夜0時以降に酒類提供
個人事業の開業届 税務署 個人で開業する場合
💡 居抜き物件なら手続きがスムーズなことも
前テナントが同業態の居抜き物件なら、厨房レイアウトが保健所基準を満たしていることが多く、営業許可がスムーズに下りやすい傾向があります。テンポスでは許可の通りやすい居抜き物件もご紹介しています。

3. 営業許可取得の流れ

飲食店営業許可は、開業準備の中でも特に重要な手続きです。次の流れで進みます。

  1. 事前相談:内装工事前に保健所へ図面を持参して相談します。基準を満たさないと工事のやり直しになるため必須です。
  2. 申請書類の提出:必要書類を揃えて保健所に申請します。
  3. 施設検査:保健所の担当者が店舗を検査し、基準を満たしているか確認します。
  4. 許可証の交付:検査に合格すると営業許可証が交付され、営業を開始できます。

特に「内装工事前の事前相談」が重要です。シンクの数や手洗い設備など、保健所の基準は細かく定められています。工事後に基準違反が判明すると、改修費と時間が無駄になります。

4. 業態別に追加で必要な手続き

  • 菓子製造・パン販売:菓子製造業の許可が別途必要
  • 酒類の販売(持ち帰り):酒類販売業免許が必要
  • 深夜のバー・居酒屋:深夜酒類提供飲食店営業の届出
  • 接待を伴う店:風俗営業許可が必要な場合あり

5. 準備スケジュールの目安

時期 やること
開業3ヶ月前 食品衛生責任者の講習を受講/保健所へ事前相談
開業1〜2ヶ月前 消防署への各種届出/営業許可の申請準備
開業直前 施設検査・営業許可交付/開業届の提出

6. よくある質問

Q. 資格取得にどれくらい時間がかかりますか?

A. 食品衛生責任者は1日の講習で取得できますが、講習の予約が埋まっていることもあるため、早めに申し込みましょう。

Q. 営業許可はどれくらいで下りますか?

A. 施設検査の合格後、数日〜2週間程度で交付されます。逆算して余裕を持って申請することが大切です。

資格取得・各種手続きにかかる費用

開業準備では、資格や許可の取得にも費用がかかります。事前に把握して予算に組み込んでおきましょう。

項目 費用の目安
食品衛生責任者 講習 約10,000円
飲食店営業許可申請 約16,000〜19,000円(自治体による)
防火管理者 講習 約3,000〜8,000円
深夜酒類提供飲食店営業届 原則無料(書類作成代行を頼むと別途)

これらは大きな金額ではありませんが、申請の手間と時間がかかります。特に営業許可は施設検査を伴うため、内装工事のスケジュールと連動させて計画することが重要です。

許可が下りないよくある原因と対策

営業許可の施設検査で不合格になる代表的な原因を知っておけば、事前に防げます。

  • 手洗い設備の不足:従業員用の手洗い場が基準を満たしていない
  • シンクの数:用途別に必要な数のシンクがない
  • 床・壁の素材:清掃しやすい素材になっていない
  • 厨房と客席の区分:明確に区分されていない

これらは内装工事の段階で対応すべき項目です。だからこそ、工事前の保健所への事前相談が欠かせません。居抜き物件であれば、前テナントが基準を満たした設備を残しているため、こうした問題が起きにくいのもメリットです。

専門家のサポートで開業準備を効率化

飲食店の開業準備は、資格取得・各種届出・物件選び・内装工事・設備調達と、やるべきことが多岐にわたります。特に許可関連は、申請のタイミングや基準を一つでも誤ると開店が遅れてしまいます。こうした煩雑な準備をスムーズに進めるには、飲食専門の業者のサポートを受けるのが効率的です。物件選びの段階から相談すれば、営業許可の通りやすい物件を選べたり、内装・設備の準備と各種手続きを並行して進められたりと、開業までの時間を短縮できます。テンポスでは、居抜き物件の紹介から中古厨房機器の調達まで、開業準備を無料でサポートしています。初めての開業で不安な方も、まずは気軽にご相談ください。

Q. 開業届はいつ出せばいいですか?

A. 開業日から1ヶ月以内に税務署へ提出します。青色申告をする場合は、別途「青色申告承認申請書」も提出すると節税につながります。

Q. 食品衛生責任者は開店後に取得しても大丈夫ですか?

A. いいえ、営業開始時点で配置が義務付けられているため、必ず開店前に取得しておく必要があります。講習の予約が取りにくい時期もあるので、開業を決めたら早めに申し込むことをおすすめします。万が一講習に間に合わない場合は、修了予定であることを保健所に相談しましょう。

開業準備を無料でサポート

テンポスは居抜き物件のマッチングと中古厨房機器の販売で、開業準備をトータルサポート。物件探しから設備調達まで無料でご相談いただけます。

無料で相談する →